理事長紹介・スローガン

理事長所信

 

はじめに

一般社団法人つくし青年会議所(以下「つくしJC」という)は、1972年に筑紫郡から筑紫野市、春日市、大野城市が単独市制を施行して誕生していく中において、もともと一つの地域であった筑紫地区(筑紫野市・春日市・大野城市・太宰府市・那珂川市)の一体性を案じた当時の先輩諸兄によって、「自然と歴史と人間との調和~つくしは一つ〜」を設立スローガンとして誕生した。我々が当たり前の様に活動出来ている事は、筑紫地区の「明るい豊かな社会の実現」の為に、48年の長き年月に渡り、志を同じく活動する仲間と共に、積み重ねて来た大いなる礎の上に成り立っている事を忘れてはならない。

「明るい豊かな社会の実現」の為にJCが為すべき事は何であるか。それはいつの時代もまちの未来を考える事ではないだろうか。地域の課題を見つめ、活発な議論を行い、強い情熱と共に、行政、地域、市民の意識を変化させて行く事ではないだろうか。もしかすると、それは今すぐ地域の人々に必要な事では無いかも知れない。しかし、我々があるべき未来の形を追い求める事でしか、人々が必要とする未来は来ないはずである。一人で追い求めるよりも二人で、二人よりも三人で、多くの志を同じくする者が相集い、力を合わせる事が、よりよいまちの未来の為に何よりも必要な事であると信じている。それが今を預かる我々に課せられた使命である。

つくしJCとして

我々が住み暮らし、活動する筑紫地区は、7世紀後半に大陸からの外交・防衛、そして九州統治の中心地として「大宰府政庁」が置かれるなど、古くから九州の歴史の中心である「都久志の地」として歩みを進めて来た。まちの至る所には歴史的価値のある遺産が多数あり、九州、福岡の中でもとりわけ豊富な観光資源を持つ地域である。一方、現代では、道路網・鉄道網の交通インフラが整う事で、福岡都市圏のベッドタウンとして多くの支持を受けている地域でもある。また、目を回りに向ければ、筑紫耶馬渓と呼ばれる地域や宝満山、大野城と言った山々に代表される様に、生活のすぐそばに自然を感じる場所が豊富にある。まさに自然と歴史と人間との調和が実現する魅力的な地域として形成されている。その様に歴史的、地理的にルーツを同じくするこの筑紫地区において、2018年10月、筑紫郡として最後の名を残す、那珂川町が那珂川市となった。我々のルーツである筑紫郡という名が消滅した今、筑紫地区の一体性は更に稀薄になって行くのでは無いかと危惧される。  

つくしJCは時代に先駆け、地域の課題解決を目的とし、筑紫地区の「明るい豊かな社会」の実現に向けて日々活動している。しかしながら、それは単に一つの行政区域が発展する事ではなく、筑紫地区という大枠で捉え、地域全体が発展する事を考え、行動する事を忘れてはならない。「令和」となり、新たな時代を迎える事となった今、過去から繋いできた「創始の精神」を、次の世代に繋げていく意識を改めて高め、メンバーが同じ方向を向き、協力し、未来に向けて前進していく事を何よりも大切にしたい。

設立50周年に向けて

2021年度に、つくしJCは半世紀の節目である、設立50周年を迎える。我々は、48年もの間、ただ地域に存在していた訳では無い。地域の課題を見つめ、その課題に対して、まちの未来に繋がる運動・活動を地域に提示し続けたからこそ、地域社会に受け入れられ、長い歴史を繋いでくる事が出来たはずである。2020年度は、設立50周年に向けた意義ある49年目として、その先の未来に繋がる運動・活動に向けた準備をして行く必要がある。言い換えるならば、49年目を預かる我々が、設立50周年に向けて一致団結をして準備をしなければ、その先の未来をより良い形で迎える事は出来ない。 

我々はこのまちをどうやってより良くしていくのか。我々はJC運動・活動を通じて、どうあるべきなのか。当たり前を当たり前と思わず、本当に地域に必要とされる団体として、本当にメンバーに必要とされる団体として、未来をもっとより良いものにして行きたい。

これからのつくしJC

現代社会は、個人の権利や自由が大切にされ、多様性という言葉がある様に、“他”との違いを受け入れ、誰もが住みやすく平等な世の中になろうと変化を続けている。しかし、中には行き過ぎた個人主義がもたらす、利己主義的な考えも増えてきている。行き過ぎた個人主義は、他人への無関心を生み出し、個人の利益や快楽のみに執着し、社会の在り方そのものを否定する事に繋がる。今後、日本のほぼ全ての自治体で、人口減少が急速に進んでいく。人口減少を迎えた社会で、自己の利益の実現のみが蔓延する世の中では、「明るい豊かな社会の実現」は到底不可能である。我々は改めて危機感を持つ必要があると考えている。

「結」という言葉には、日本が伝統的に受け継がれた「相互扶助」の精神という意味を持つ。一方で、集落や市町村といった、小さな集合体の中で行われる相互扶助には限界があるのも事実である。日本は歴史的にも、大陸からの文化などを柔軟に受け入れてく事で発展して来た過去を持つ類まれな国家でもある。今こそ、我々はその精神性を大事にし、筑紫地区の発展はもちろんの事ながら、我々のまちの発展だけに執着する事なく、福岡、九州、日本という広い視野で「結」の精神を持つ必要があるのではないだろうか。それこそが、持続可能な社会に結び繋がり、筑紫地区の「明るい豊かな社会の実現」に向けた、最善の方法であると信じている。

教養ある健全な経営者を育成する団体として

つくしJCが地域に必要とされ、存在を期待される団体である為には、時代に合わせた変化が伴わなければならない。一方で、JCという団体がどういう姿で地域の方々やメンバーに映っているのか。明確なメッセージが伝わり切れていないのではないかとも危惧している。近年、まちづくりやひとづくりを行う団体や組織が多くなり、特定非営利法人と呼ばれる組織などは、10年前と比較すると約10倍程度に増加している。「JCしかない時代からJCもある時代」と呼ばれる様になって久しい状況となるが、その様な状況を踏まえ、改めて我々がどういう団体としてあるべきなのか、多くの時間を割いて議論を続けて来た。我々がこれからも筑紫地区の「明るい豊かな社会の実現」を目指していく為には、つくしJCという学び舎を通して、社業を発展させ、地域の発展を常に願うリーダーを育成していく事が何よりも大切であるという結論に至った。本年は、教養ある健全な経営者とはどうあるべきなのか引き続き議論を重ねながらも、メンバーの認識を同じくしていく時間を大切にし、歩みを進めて行きたいと考えている。

出向について

JCには様々な魅力が存在する。出向は自身の成長を、短期的に実感出来るJCの魅力の一つである。出向は、出向先で多くの仲間に出会い、各地で行われる様々な運動・活動に触れる事で刺激を受ける貴重な機会である。仕事や家庭の都合で、出向に積極的になれないかもしれない。しかしながら、出向の魅力を実感する事で、自身の行動に変化が生じた結果、驚くほどの成長を遂げたメンバーがいる事も理解して欲しい。近年、日本JC・九州地区・福岡ブロックに出向する機会が増え、多くのメンバーが様々な経験を積み、LOMに持ち帰る事により、議案精度向上や事業構築準備、委員会運営の心がけなど、多様な側面で成長に繋がっている。2020年度は、31年ぶりに福岡ブロック協議会会長を輩出すると共に、ブロック役員も輩出する。その為、多くのメンバーの出向が期待され、例年以上に、多くの学びを得る機会を頂く。また、福岡JCが国際アカデミーを主管する事に加え、JCI世界大会は横浜で開催される。今まで掴み取るにはハードルの高かった、JCの「国際の機会」を享受出来るチャンスがすぐそこに転がっている。メンバーにはこの類い稀な機会を大きなチャンスとして捉えて頂き、積極的に掴み取って欲しいと考えている。それが自身の成長、LOMの成長、社業の成長に繋がり、ひいては、地域の成長に繋がると信じている。

LOM支援局

組織が大きくなればなるほど、支える土台は盤石でなければならない。地域を支え、組織を支え、メンバーを支え、LOMの運動・活動を支える強固な基盤となってもらう事をLOM支援局には求めたい。

近年、議案審査を担当した委員会の尽力により、議案の提出期限や審査基準の順守が図られ、三役会や理事会に上程される議案の精度があがり、本質的な議論が出来る様になったと感じている。議案審査による、精度の向上は魅力的な事業の構築はもちろんの事ながら、当たり前の事を当たり前にこなすという意識の向上や事業に対して真摯に取り組むという姿勢を作るという点において、メンバーの成長にも繋がっていると感じている。引き続き、確実で正確な議案審査を継続し、LOMの事業構築過程の堅実な下支えをしてもらいたいと考えている。また、LOMの運動・活動を支えるのは議案審査だけに留まらない。2020年度、つくしJCは福岡ブロック協議会会長を輩出し、それに伴い、ブロック役員の輩出はもとより、多くのメンバーが出向という成長の機会を頂く。多くのメンバーが出向する事は、メンバーが学びを持ち帰り、LOMの成長に繋がる。福岡ブロックを始め九州地区・日本JCなど出向先との連携が大事になって来る事は言うまでもなく、出向メンバーにとって誇りと感じる様なLOMの支援を行っていきたい。役員会や会員会議所はもちろん、出向先の各委員会や事業の開催情報やブロック役員が出席する事業の情報の事前共有を行いながら、綿密で漏れの無い支援を行い、LOMの組織体制の充実を図りたいと考えている。確実な議案審査や出向者の支援を通じて、LOM支援局の活動がメンバーの横の繋がりを強固にし、組織の盤石化に繋がるという気概を持って、委員会運営に臨んで欲しいと感じている。

総務委員会

組織にはルールがあり、ルールに基づいて運営が行われる事で、締まりある組織へと繋がり、メンバーの活発な活動が実現出来る。毎月一度の例会は、メンバーが集まり方向性を共有する貴重な時間となる。締まりある運営を心掛ける事で、その貴重な時間は、さらに有益な時間へと繋がる。その為に、常に“運営の質”と“メンバーの参加”の向上にこだわり、参加する価値を提供し続けて欲しいと考えている。“運営の質”とはつまり、事前準備に他ならない。「段取り八分」と言われる様に、事前準備を形骸化させずに、マニュアルを常に最新の状態に保つ事や、セレモニーのリハーサル・司会者のシミュレーションなどを突き詰めていく事で、運営の質は自ずと向上して行く。そして、依頼・報告において、担当委員会の事業の告知だけではなく、事業の「背景」や「目的」を共有してもらう事で、更なる質の向上に繋がり、事業の参画意欲向上に繋がると考えている。さらに、徹底した事前準備を行った例会には、多くのメンバーに参加してもらいたい。例会の出席動員を、事業の担当委員会任せにする事なく、漏れなく行う事で、全てのメンバーに行き届いた出席動員を図って欲しいと考えている。メンバーの参加が増える事で、メンバー同士の交流も増え、さらに自身の有益な時間とする事が出来る。また、例会後は、出席率の検証を行い、次回以降の出席率向上への意識が全てのメンバーに行き渡る様に徹底して行きたい。締まりある運営を心掛けた結果、例会に集うメンバーが意欲高く参加をしてくれる事は、直接的にLOMの結束に繋がり、組織の活性化に繋がるものと期待している。

つくしの未来構想委員会

2021年度につくしJCは設立50周年を迎える。設立50周年は通過点の中の一つである。大きな通過点である事は間違いないが、今までの方向で進んでいく事が良いか、一度立ち止まり、行き先の変更が必要なのかを判断する地点ではないだろうか。2020年度は、設立50周年に向けて、つくしJCの半世紀に渡る運動・活動の現在地を探り、未来に向けた新たな1歩を踏み出す大切な機会とする為に、過去から繋いで来たバトンを確実に受け継いで行きたい。まずは、つくしJCが過去から行って来た運動・活動が地域社会にどのような影響を与えて来たのかを検証する必要がある。特に設立40周年運動方針である、『「きょういく(教育・共育・郷育)」を基にした「人財」の育成』についての効果検証は、設立50周年運動方針を策定する上で我々がやっておくべき一つの大きなテーマでもある。近年、ひとづくり事業・まちづくり事業・魅力発信事業と多岐に渡る対外事業を行い、つくしJCブランドの構築を多面的に取り組んで来たと考えている。単年度制であるJCの性質上、継続的にかつ単一的に行う事業が少ない事を鑑みると、地域の影響は限定的であると推察されがちであるが、我々が設立50周年に向けて確かめる現在地は、単なる近視眼的で、表面的なものであってはならない。現在までのつくしJCの運動・活動を通じて、変化を伴った組織体制・拡大活動・会員育成などの対内的な活動にも踏み込んで欲しいと考えている。

そして、過去を振り返った後には、今後のつくしJCの“あるべき姿”、つまり、これからの「つくしJCブランディング」について考えて行きたい。それは理事メンバーなど一部のメンバーが考える、“あるべき姿”ではなく、メンバー自ら考える機会を作り出し、LOM全体で“あるべき姿”を模索したい。また、内部の視点だけでなく外部の視点も交え、JC本位ではない、市民目線やメディア視点も積極的に取り入れて行きたいと考えている。設立50周年の運動方針は、単年で策定出来るものではない。49年目に与えられた役割は過去から未来に繋ぐ役割である。次の10年、またその先の未来にも、地域に必要とされ続けるものは何か、という観点を持ち、その先の未来を見据えた活動を行って欲しい。

まちづくり委員会

2013年度より、つくしJCは「つくしスポーツ振興計画」を掲げ、筑紫地区における「スポーツを通じたまちづくり」を進めて来た。ラグビーワールドカップ2019日本大会(以下、「RWC2019」という)を経て、「つくしスポーツ振興計画」は一つの区切りを迎えた。毎年組織が変わり、継続性が担保されないJCにおいて、7年にも渡る一貫した、ラグビーを通じたまちづくり運動のもたらした影響は計り知れない。特に我々の運動によって、春日市がRWC2019で公認チームキャンプ地として選定され、世界2位のアイルランドを始め3ヵ国の来訪を受け入れた事は、つくしJCが未来を語り、地域・行政・市民の意識を動かした確かな証に他ならない。これからのつくしJCのまちづくり運動を作り上げる上で、意義あるものとして受け入れるべき大いなる結果であったと自負している。

 JCは常に新しい視点を持ち込み、新たな潮流に変化させる事を得意とする組織である。「つくしスポーツ振興計画」が一定の成果を迎えた今、これを機に、2020年度は改めて新しいまちづくり運動の方向を考えて行きたい。

 近年、人口流入が続く筑紫地区の自治体でも、ほぼ全ての自治体で2025年を境に、人口減少へと転じる予測がなされている。人口減少は地域の発展の可能性を狭め、後ろ向きな決断を余儀なくされる、社会全体で考えるべき大きな課題である。幸いにも、筑紫地区はその課題に立ち向かう猶予として、他の地域より少しだけ長い時間が与えられている。我々は、この限られた時間を、未来を考える有効な時間にしなければならない。筑紫地区に隣接する福岡市は、あるべき姿を模索し、将来の成長を目論み、大きく舵を切った。「天神ビッグバン」と呼ばれる自治体主導の規制緩和によって、2024年までに様々な大きな投資を呼び込み、まちの更なる活性化に繋がると期待されている。未来のまちを想像し、その未来に向けた最適な提言を行っていく事はJCが担うべき役割であると考えている。これから人口減少社会を等しく迎える筑紫地区において、「持続可能な社会」の在り方を模索する機会を地域の方々と共に考えながら、まちの未来を描いて行くと共に、つくしJCとして今後のまちづくり運動の在り方を見つめる良い機会としたい。

会員拡大委員会

JCには卒業という節目があり、LOMが存続し、地域をより良くしていく為には、会員拡大は、避けて通る事の出来ない永遠のテーマである。魅力的な団体には多くの人が集う。多くの人が集まれば、より多様な形で影響を与える事が出来る。我々は常に“質”なのか“量”なのかと言った議論でその結論を先延ばしさせてしまうが、地域に広く多様な影響を与え続けるという点において、やはり“量”=“数”に対してこだわり続けたいと考えている。会員拡大に何よりも大切な事は、拡大担当委員会を中心とした、LOMの結束ではないだろうか。メンバーそれぞれに拡大を自分ごととして捉えてもらい、拡大活動を全員で行う雰囲気づくりが大切である。その為には、拡大委員会が率先して拡大活動に取り組む背中を見せながら、全ての委員会の第一庶務である事を形骸化せず、拡大委員会が主催する各種事業への参画意識を高めると共に、日ごろの拡大活動への意識を高めて欲しい。また、近年、入会3年未満のメンバーが大半を占める状態が比較的長く継続されている。新たなメンバーの入会は組織の新陳代謝を促し、活性化に繋がり、メンバーのモチベーションアップに結び付く。拡大活動は常に多様な価値観との出会いでもある。我々は画一的な組織を目指すのではなく、常に新しい観点をもたらす、刺激的で能動的な組織を目指さなければならない。その為には、入会し易そうな対象者を見つける事に終始するのではなく、我々が、将来のつくしJCを考える上で、まちづくり・ひとづくり運動に共に邁進してくれる様な人財を求める拡大活動を行って欲しいと願っている。その為には、多様な拡大対象者に対して、向き合う事の出来る委員会体制を構築して欲しい。JCに入会する動機は様々である。地域貢献を心から願う方もいれば、友人を作りたい方、仕事に繋げたい方など、様々な方が存在する。JCの魅力は、それぞれであり、画一的な話法では入会に導く事が出来ない。改めてJCの魅力を洗い出す事から始めてもらい、多様なメンバーがつくしJCに集い、お互いが刺激し合い、成長を促して行くようなLOMにして行きたい。つくしJCを存続させて行くのは、会員拡大委員会の使命である、という気概を持って、拡大活動に向き合って欲しいと切に願っている。

ひとづくり委員会

つくしJCは設立40周年運動方針として『「きょういく(教育・共育・郷育)」を基にした「人財」の育成』「人は地域の宝!人が人を創り、人がまちを育てる」という提言に基づき、2018年度までに計7回の「つくし寺子屋」を開催して来た。「つくし寺子屋」は毎年形を変ながらも、「礼節」「自立」「共助」「郷土愛」「感謝」という5つの心を育むプログラムを確立し、筑紫地区の青少年育成事業として確実に進化して来た。さらに、2019年度は“つくし寺子屋プログラム”を幅広く伝播するべく、行政機関や教育委員会に対して取組み効果の波及を展開しており、蓄積したプログラムを参加者以外にも浸透させる等新たな展開を見せている。郷土愛を育む事業として、この様な独自の広がりを見せている事業は他に類を見ないのではないだろうか。 

近年、地域で子供の成長を見守り、育てるというコミュニティスクールの定着が進められ、地域の住民が一緒になって学校運営を考えて行く事が求められている。しかし、学校現場で行われるカリキュラムをこなす授業と、地域が求める、郷土の歴史を学ぶ機会や自然を体験させる機会の創出に些か乖離がある事も事実である。その様なギャップがもたらす地域課題に対してJCが果たすべき役割は大いにあるのではないだろうか。過去8回に渡る「つくし寺子屋」の経験を活かした、つくしJCの人材育成プログラム「つくし寺子屋プログラム」の筑紫地区への波及が、その様な地域の課題解決への道しるべとなるのではないかと期待している。筑紫地区の教育行政を担う方々や、教育活動へ参画するボランティアの方々に広く伝播が出来る方法を模索したい。また、同時に設立40周年運動方針として考案された、「つくし寺子屋」の到着地も同時に見据えて行かなければならない。今後も地域に必要とされる事業として確立して行く為に、本年は集大成として、事業を成功に導いて欲しいと願う事はもちろんであるが、これから先のつくしJCのひとづくり事業を考える機会としなければならない。郷土に愛着を持った子供たちが、郷土を想い、まちづくりやひとづくりに励む人財となる為に、まちの未来に向けたつくし人の育成に邁進したい。

会員育成委員会

どれだけ組織が大きくなろうとも組織を動かすのは人であり、人の成長によって組織の振れ幅は変わってくる。JCの会員育成のゴールは、「JCを通して己と社業を発展させ、地域社会に貢献出来る人財を育てる」事であると考えている。つくしJCという学び舎を通して、教養ある健全な経営者を育成し、地域に有益な人材となる為にも会員が成長する事に主眼を置き、一つでも多くの機会を提供したい。会員育成活動はあくまで「気づき」を与え続ける事であり、「奉仕」「修練」「友情」の機会を、いかに多く享受出来るかにかかっている。その為には、メンバーの出席率の向上は言うまでもなく、LOMの事業を通じて、その様な機会を数多く提供出来るかによって、会員育成の成否が決まってくると感じている。会員拡大活動が“量”を追い求める活動であるなら、会員育成活動は当然、“質”を追い求める活動である。組織のバランスを保つには、“量”を追い求めただけ、組織の成長が必要となってくる。その為には、事業構築において、入会歴の浅いメンバーを対象とした事業でも、決して対象者のみが気づきを得る事業ではなく、オブザーブとして参加するメンバーにも気づきを得る機会となる事業構築をするなど、常に、つくしJCに在籍する全てのメンバーの成長を念頭において、事業運営を行って欲しいと願っている。また、会員育成において、機会提供と並んで大切な事は、メンバーの「学ぶ意欲」をいかに高めるかではないだろうか。「学ぶ意欲」を高める事は、即ち参画意欲に繋がり、つくしJCの運動・活動への共感に繋がる。最近は、自身にとって必要な情報の全てはインターネットを通じて獲得が可能であり、様々な自己啓発の機会を提供するセミナーや本などが溢れている。氾濫した情報から、必要な情報を切り取り、自身の糧にする為には、自分の価値観と照らし合わせ、「必要である」と認識する事が必要となる。JCにおいても同様で、総会・例会・事業・出向など多くの経験を得る事の出来る機会がいかに「必要である」かという事をメンバーに理解してもらう必要がある。一人ひとりが、なりたい自分を描き、それに向けた成長へのプロセスを提供する事で、なりたい自分に近づく事が出来るはずである。世の中にはそのプロセスの提供を叶える様々なプログラムが存在する。自分たちで「0」から生み出す事業にのみ固執するのではなく、世の中で行われている様々な人財育成プログラムを学び・取り入れ、成功体験を端的にもたらす様な取り組みも必要では無いかと感じている。人の成長こそが、組織の成長に繋がり、組織の継続に繋がっていくものである。その様な好循環スパイラルを生み出す運営を行って欲しい。

おわりに

我々は40歳までの限られた時間の中で、出会い、活動をしている。その限られた時間は人生の中で取り戻す事の出来ない大切な時間かもしれない。しかし、生まれた場所や、育った場所が違いながらも、大切な時間を偶然にも同じく活動している。

 そんな我々が、過去から繋いで来た大いなる礎を引き継ぎ、つくしJC49年目をお預かりする今、筑紫地区の「明るい豊かな社会の実現」に向けて、誠心誠意向き合う必要がある。

 それは一人が強く思うだけではなく、つくしJCに集うメンバー全ての思いが「結心」しなければならない。

 このまちをより良くして行く為に、一致団結し、前に進んでいく事こそが、このまちの未来へ繋がると信じている。

 

「結心」
~全てはよりよいまちの未来へ~

 

基本方針

○未来に向けた運動・活動の展開

○課題に真摯に向き合う議案作成

○強固な組織体制構築に向けた全員参画意識の向上

○設立50周年を見据えた意識の高揚

○新たなるまちづくり運動の推進

○5つの心を育む教育の実践

○全員参画の会員拡大の推進

○LOMの基盤となる会員育成

○公益社団法人日本青年会議所の出向者支援

○公益社団法人日本青年会議所の協働運動

○九州地区協議会への協力と出向者支援

○福岡ブロック協議会への協力と出向者支援

○各種大会への積極的な参画

○JCブランドの確立