過去事業

寺子屋事業


我々、一般社団法人つくし青年会議所は、1972年の設立時より、筑紫地区(筑紫野市、春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町)を活動エリアとして、まちづくり・ひとづくりの運動を展開して参りました。設立40周年を迎えた2011年、「人は地域の宝!人が人を創り、人がまちを育てる」と提言し、「きょういく(教育・共育・郷育)を基にした人財の育成」という運動方針を打ち出し、ひとづくり運動として第1回目のつくし寺子屋事業を開催致しました。

現代では公的な教育現場の整備が進み、様々な場所で質の高い教育が行われておりますが、限られた時間の中で数多くのカリキュラムを実施しなければならない事からも、社会性や倫理道徳観及び生まれ育った地域への郷土愛を養う事に特化する時間が減少しています。

また、近年の県民意識調査によると、インターネットやSNSなどのコミュニケーションツールの多様化に伴い気軽に手軽に人と繋がる事が出来るようになり、人とのコミュニケーションを重視する人が増加しています。しかし、その反面、年齢の異なる仲間や地域の大人との直接的な交流、子供同士で切磋琢磨する機会が少ないと感じている子供が増え、コミュニケーション能力を向上させる直接的機会が減少していると感じている人が増加しています。
一昔前では子供同士や子供と地域の大人達との関わりの中で社会性や倫理道徳観及び生まれ育った地域への郷土愛が自然と育まれてきました。しかし、現代社会においては、情報化や少子化が進み、それらを積極的に育む機会が減少しているという現状があります。私たち一般社団法人つくし青年会議所は、率先して地域の子供達の社会性や倫理道徳観と共に生まれ育った地域への郷土愛を育む機会を創出し、日常生活においても同様の教育を積極的に行っていく環境づくりが必要であると考えております。

この事業は、体験型学習に主眼を置き、共同生活・集団活動を通じて、相手を尊敬し自分を謙遜し、その敬意を丁寧に態度で表す「礼節の心」、自分で考え積極的に行動する「自立する心」、自分の郷土を知る機会を持ち、さらに誇りを持つ「郷土愛の心」、お互いに協力し助け合う「共助の心」、現代を生きる自分を取り巻くすべての事柄に感謝する「感謝の心」を持つ重要性を学ぶ事で、それらを自らが積極的に育もうとする意識の醸成を図る事のできるよう計画しております。