2002年サッカーワールドカップに学ぶ in中津江村

2002年サッカーワールドカップに学ぶ in中津江村

このブログ記事は2015年に投稿された内容です。つくし青年会議所は1年ごとに役職や活動内容が刷新されますので、この投稿の内容は最新のものではない可能性がございます。予めご了承下さい。


6月27日(金) 大分県中津江村へ

2002年サッカーワールドカップで、大分県の人口1,300人足らずの中津江村が、カメルーン代表チームのキャンプ地に選定されて、テレビで大きく取り上げられていたことを記憶されているでしょうか。

 

当時の中津江村の村長であり、今は一般財団法人中津江村地球財団の理事長である、坂本  休(さかもと やすむ)様に、外国スポーツ代表チームのキャンプ地となり、13年経ったまちの現状や当時のお話を2時間にわたって、お話を伺うことが出来ましたのでレポートします。

 

カメルーンと中津江村の出会い

当時キャンプ地候補として立候補されてから、15か国の大使館を訪ね歩き、中津江村のPRを続けられたそうです。

返事の決まり文句は「一番条件の良い所に行きます」という、大人の対応を受け、雲をつかむ感触で続けられていたそうです。

ただ、この時にカメルーン大使館には行っていなかったというのが不思議!?

カメルーンと中津江村の出会いは、公式試合の会場だった大分市のビッグアイに視察に来たカメルーン国の関係者団が、「福岡空港に行く途中に、キャンプ地候補があるのであれば見てみたい。」そんな一言の偶然による出会いからだったそうです。

しかし、両者にとっては、「偶然ではなく必然的な出会い」だったのかもしれませんね。

 

誰もやったことがないから挑戦できた。

カメルーンとの出会いから、村内では早速に実行委員会が、役場総務課長を中心に地域団体で構成され準備が進められたそうです。

約2年間の準備期間で、3回の現地調査がカメルーン国からあったそうです。

その間に様々な意見と対応を繰り返されたそうです。

これは青年会議所が事業を構築する過程とよく似ていると思いました。笑

 

まずは、言語の違い

村内にフランス語が出来る人もいなく、通訳のボランティアを全国に募集をかけられたそうです。

 

そして、食文化の違い

カメルーンの食を研究して、神戸からフランス料理の料理長がボランティアで参加いただいたそうです。

外国人を招くおもてなしで最も大切なことかも知れませんね。

 

さらに、医療の対策

特に歯科と耳鼻科に対して強く要望されたとのことで、キャンプ中は24時間体制で診療できる体制を地域の病院と契約して、カメルーンとも固く約束をされたとのこと。

 

さらに、ハード面においては

人工芝でナイター設備を国からの補助金を利用して整えたとのこと。

そして、宿泊施設も普段は研修センターとして利用されていたので、3段ベッドを三ツ星ホテル並みに改装をされたとのことでした。

当時は大変だったと思いますが、結果、今では九州でも指折り数えるレベルの球技場と宿泊施設が併設され、スポーツに専念できる最高の合宿所となって、大分だけでなく福岡はじめ九州各地からもスポーツチームの合宿や諸大会が開催されているとのことです。

 

驚いたのは!?

13年経過した今でも経済効果として、1日2,700円の宿泊費ではありますが、年間3万人を動員している施設に成長しているのです!!  中津江村に行かれた方はご存じだと思いますが、決して3万人の動員に適した立地条件ではないと思います。しかし、カメルーンのキャンプ地選定後13年経過しても、その時に利用した施設が予約待ち状態で稼働して地域に対して黒字で稼いでくれているのです。

 

経済効果は!?

年間1,000万円の黒字だそうです。

人口1,300人の自治体で1,000万円の税金を集めようとすると、、、1人当たり7,692円

4人家族だと、一世帯当たり約30,000円の減税に成功しているとも考えられます。

もちろん、そのほかに雇用や飲食や土産などにも経済効果は波及していると考えると、確かな”まちづくり”を当時の中津江村は、2020年の東京オリンピックで観光立国をめざす日本国内の先駆者だったのではないでしょうか。

 

中津江村に学ぶ

青年経済人としてまちづくりをする、私たち青年会議所にとっては、学ばなければならない”まちづくり”であることは言うまでもありません。

そして、まちづくりは青年会議所だけで出来るものではなく、やらなければならないことは、地域の自治体はじめ様々な地域団体や企業によるボランティアが、”地域に親しむ”環境を創造し続ける、時代の先駆者でなければならない。そんな使命感を抱かせていただきました。

 

そのためにも、一人でも多くの会員を増やし、未来の地域の花を発掘し続けなければならない。

そんな会員拡大運動を「決断」をした1日でした。

 

「決断」~成長し続ける地域の花となれ~

 

同行してくれたいつもの友石専務。

今日のアポイントのために、わざわざ一人で事前訪問していたことに感動。泣

いつも、ありがとうございます。

 

村長 坂本休 元村長と

 

芝2芝P6260033P6260032P6260031友石

友石専務を探せ!!笑

 

 

 

 

 


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