7月から9月までの3ヶ月を掛けて新世代コミュニティ委員会が推進する「結輪~災害支援プロジェクト~」について、全3回のワークショップを実施し、9月29日に3回目のワークショップが終わりました。
このプロジェクトでは、既に地域で活躍をしている様々な人や組織の方々に参加いただき、「防災」をテーマに持続的に繋がっていく必要性について、みなさんと考えていく機会です。
まずは、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
■お互いを知って理解することで、新しい可能性を見出す
講師として、『防災』と『地域』のスペシャリストである、北九州市立大学の村江史年准教授にお越しいただきました。
日頃からどういった備えが必要なのか、そして、いざという時にどのようにお互いを支え合うことができるのかを、自治会やPTA、おやじの会、医療関係者や消防関係者、そして企業の方々など、さまざまな立場の方々と一緒に意見を交わし、考える時間を持つことができました。防災という一つのタスクとして捉えるのではなく、普段行っていることがどう防災に活かされるのかという「ながら防災」や、模造紙を使いながら横軸として時間軸、縦軸として連携軸を設けて、自分たちが取り組めることや取り組みたいことを落とし込む作業をしつつ、ワールドカフェ形式で席を入れ替えながら一緒に考えていきました。そうすると、地域で必要なことや気づきなども含めて見える化することで、井戸の活用方法の可能性や、組織と取り組み自体に強みがありつつも地域の情報を持たない組織と自治会などの地域コミュニティの掛け合わせなど、連携することで解決できる可能性を見出していきました。
災害時には迅速な対応と共に、多様な組織や世代が連携することが重要です。私たちは今回の活動を通じて、地域の中でお互いの強みを活かし、繋がり合う力を改めて実感しました。
■実際にいただいている参加者からの声
事業後には、多くの対外対象者の方々から貴重なご意見をいただきました。 「自治会に持ち帰り、話し合いで出た具体的な内容を取り組めるよう話を進めていく」 「市長が来られた際に、直接災害時の対応について確認し、今後の対応を進めていく」 といった、すぐに行動に移すという前向きな声をいただけたことは、とても嬉しく思っています。その他、全3回にかけて色んな職員の方に参加していただいているところでは、近日に参加者で集まって情報の共有と今後の具体的な取り組みについて話し合われるということでした。
また、本事業をきっかけに他の地域課題についても関心を持ち、行動を始めた方もいらっしゃるとのことで、私たちの活動が広がりを持っていることを実感しています。
■総括と今後への想い
今回のプロジェクトを通して、改めて「防災」だけでなく、地域での共助の重要性を感じました。社会には様々な課題がありますが、今回の事業を通じて、多くの方々が具体的な行動に繋げていく姿勢を見せてくださったことは、私たちにとっても大きな励みとなりました。
持続的な繋がりを築き、地域全体で課題に取り組んでいくための第一歩がこのプロジェクトだったと感じています。
次回は10月19日に春日市の松ヶ丘地区にて「つながる防災大作戦」を開催いたします。地域全体が共助の力を発揮し、さらなる連携を深めていけるような子どもも楽しめるイベントにしていきたいと思います。
今後も皆様と共に、地域の未来をつくるために歩み続けていきたいと思いますので、引き続きのご支援とご協力をよろしくお願いいたします。