早い春の訪れ?

早い春の訪れ?

このブログ記事は2016年に投稿された内容です。つくし青年会議所は1年ごとに役職や活動内容が刷新されますので、この投稿の内容は最新のものではない可能性がございます。予めご了承下さい。


昨日1月9日、太宰府天満宮の御神木である「飛梅(とびうめ)」が咲きました。太宰府天満宮の御祭神であります菅原道真公が京都より大宰権帥(だざいごんのそち)として左遷される際に、紅梅殿というご自邸に植えてあった愛する梅の木に対して詠った詩歌が「東風吹かば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」であります。この詩歌の意味は、「春風が吹いたら花を咲かせて匂いを届けてくれよ。自分がいなくても春を忘れないでくれよ」という内容です。そしてその後、大宰府に流される訳でありますが、大宰府に着いた時に同じ梅があったという事で、自分を慕って都から一夜にして飛んできたと伝えられる由縁の御神木です。品種は「色玉垣」(極早の八重咲き)で毎年境内にて一番に咲き始めます。この御神木「飛梅」は1月下旬から2月上旬にかけて見ごろを迎えます。なお、太宰府天満宮には、約200種、約6000本の梅の木がありますが、この御神木「飛梅」から採取した実は「飛梅守」として一生一代の特別なお守りに奉製されます。それ以外の梅の実のほとんどは、太宰府天満宮職員のお手製の梅干となります。

 

20160110_091343

 

ちなみに、申年に漬ける梅干は健康に良く、縁起が良いと言われます。それは平安時代に申年に漬けた梅干で村上天皇が病を治した事、また申年は古来から天変地異が起きると言われ、梅も不作となり貴重であるからとの事から、そのように言われています。そのせいか、申年に採取される梅は非常に不作で、12年前の平成16年の申年で採取された御神木「飛梅」の実の数は、20個でした(例年はだいたい100個以上)。毎年、6月1日に「飛梅ちぎり神事」という神事の中で採取されますが、一体何個とれるのか楽しみであります。是非、6月まで楽しみにしていて下さい。結びになりますが、まだまだ春の訪れと言っても、寒い日が続きますので、くれぐれも健康には気を付けて頂き、日々をお過ごし頂きますよう心より祈念しております。


つくし青年会議所facebookページ
つくし青年会議所twitter
つくし青年会議所Instagram