このブログ記事は2016年に投稿された内容です。つくし青年会議所は1年ごとに役職や活動内容が刷新されますので、この投稿の内容は最新のものではない可能性がございます。予めご了承下さい。
こんにちは!総務例会運営委員会の岩渕です。
先日、津田副委員長が存分に魅力を伝えてくださった、日本3大火祭りの1つ「鬼すべ」の初体験レポートをお伝えします!
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午後7時半、すっかり辺りも暗くなった天満宮横の大駐車場の横で、法被姿の男たちが炎を囲んでいます。受付を済ませると、法被と手拭を渡されて早速袖を通すことに!
・・ってあれ?法被を留める紐がない。
周りを見渡すと、みな紐の代わりに縄をきつく腰に巻き付けています。私も頼んで巻いてもらったのですが、かなりきつい感じです。先輩が言うには、緩みのないようしっかり締めておけ、とのことでした。なんでだろう???
そんな疑問をよそに、皆の準備が整うと取締の方から今日の進行の説明があります。太宰府市民でありながらまったく鬼すべの事を知らなかった私にとっては、見るもの全てが新鮮です!
内容を要約すると、鬼退治衆「燻手」と鬼の味方「鬼警護」が本気の攻城戦を繰り広げ、もし燻手側が勝てば、その後48箇所を縛られた鬼を神職が退治する流れになるとのことです。私たちがいる町は、その鬼を搬送する「鬼係」ということでした。なんだかマッチョな祭りなんですね。
説明を聞いてちょっと緊張が走ります
近年新調された鬼面
そんなこんなで私たちの町内の出発時間がやってきました。男衆は威勢よい掛け声で鬼すべ堂へと出発していきます。思ったより全然迫力があります!鬼じゃ!鬼じゃ!と口々に叫び、巨大すぎる松明を右に左にぶん回してますよ!看板にあたってませんかそれ!燃えないんですかそれ!?
私たちつくしJCチームも、初参戦ながら次々に松明を抱え鬼すべ堂へと入っていきました。
その後、いよいよ鬼をお堂へ運んでいきます。「鬼係」の皆様は、自分の役こそがこの神事の主役なんだという高い誇りをもっていました。私たちの役目は、この鬼を決して外目に晒すことなく、神職の元へ運ぶことです。
外灯が消え、外では攻防が行われています。鬼係はすべて目隠しがされた陣の中で出番を待ちます。
お堂の壁が割れる音が響いている間、鬼係の男衆の集中も静かに高まっていきます。
そして間もなく、鬼係の陣が開きました!すっかり雰囲気に影響された私も一番初めだけは威勢よく、
「鬼じゃ!鬼じゃ!おn・・◎△$♪×¥●&%#?!」
(注:ここからは写真を撮る余裕もなく音声のみにてお伝えします)
これが半端ないんです!!!とにかく絶対に鬼を見せてはいけないため、互いに体に巻き付けた縄を仲間同士お互いが自分の方へぐいぐいと引っ張り合ってます!お堂の中は凄まじい怒号と共に押し合い圧し合いです!鬼を鉄壁ガードです!穴熊囲いです!これか!きつく巻き付けとけってこの意味なのか!!
お堂の外は炎が立ち上り、人の熱気も手伝い皆テンションは最高潮になっています。こうしてお堂の中を7周半、外を3周半する中で、鬼は無事退治され、皆の厄も祓われました。
私たちの町にはこんな魅力的で勇壮な祭りもあったのですね。
皆様、来年の1月7日には是非本物を見に太宰府天満宮へお越しください!