萬葉集より和歌紹介

萬葉集より和歌紹介

このブログ記事は2016年に投稿された内容です。つくし青年会議所は1年ごとに役職や活動内容が刷新されますので、この投稿の内容は最新のものではない可能性がございます。予めご了承下さい。


こんにちは。総務・例会運営委員会の日下部です。

さて、今回は、かねてよりご紹介しております。万葉集より1首ご紹介致します。そろそろ万葉集を学ぶ者として本領発揮です!!

読み下し文)「妹が見し楝の花は散りぬべし 吾が泣く涙いまだ干なくに」万葉集巻5・798 山上憶良

原文)伊毛何美斯 阿布知乃波那波 知利奴倍斯 和何那久那美多 伊摩陀飛那久尓

現代語訳)妻が見た栴檀の木の花は散ってしまうであろう。私の泣く涙はまだ乾かないのに

古代から現代。そこには今なお変わることのない人の心情があります。この歌は山上憶良が詠んだ日本挽歌・反歌の1首です。大宰帥・大伴旅人が妻を亡くした際に筑前守・山上憶良が旅人に成り代わり、その心情を詠んだ歌であります。通常は読み下し文でご紹介しておりますが、原文は万葉仮名(漢字)で記載されています。よく見てみるとなるほど、そう読める!!と思いませんか?万葉歌碑は読み下し文で記載されている場合が多いのですが、天(あめ)と読んだり、詠み方が分からないということも度々あります。その際は原文も見ると、なるほど!となります。万葉集は奥が深いですね。筑紫国に所縁のある歌は沢山あります。歌碑がないもの・あるもの関係なくご紹介して参ります!!

 

日本挽歌・反歌798

 

 

 

 


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