事業講師対談(チャイルドケアセンター大谷氏×西松建設多田氏×吉田理事長)

事業講師対談(チャイルドケアセンター大谷氏×西松建設多田氏×吉田理事長)

このブログ記事は2023年に投稿された内容です。つくし青年会議所は1年ごとに役職や活動内容が刷新されますので、この投稿の内容は最新のものではない可能性がございます。予めご了承下さい。


認定NPO法人 チャイルドケアセンター 大谷清美

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西松建設株式会社 多田 哲

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つくし青年会議所 吉田壮一郎

    

 

皆様はCSR活動と聞いて何を思い浮かべますか。
今回の講演を終えて、中小企業でも社会に貢献する方法は本当に多く存在するという事が分かりました。
法人・個人問わず、まずは“できることからやってみる“その姿勢が重要なのではないでしょうか。
企業としてできる事から始め活動をし続けた結果、企業価値が向上し社員の帰属意識も醸成され、さらには入社希望者も現れるほど中小企業にとっても取り組む価値のある対談内容です。

 

吉田:本日はご講演いただきまして誠にありがとうございます。

当初、声を上げて企業として参加されたのは多田様の発案で現在に至る支援を開始されたのでしょうか。

 

多田:ふくおか筑紫フードバンクの会長をしている方が当社西松建設のOBであり私の上司でした。

私自身もニュースでチャイルドケアセンターについては存じ上げていましたが、その上司からの一言で連絡をさせていただいた事がきっかけで現在に至ります。

電話をかけるだけに思われるかもしれませんが、今思い返すとよく行動に移せたなと考えております。

当時、会社周辺や近隣の公園などの清掃活動は毎日行っていましたが、この会社施設を使ってなにかできないかという相談をさせていただいたのがきっかけです。

 

吉田:思いはあっても、きっかけとなる一歩を踏み出し行動に移すことは誰もができる事ではないと思います。

つくし青年会議所も100名程度在籍しているのですが、そのメンバー各々が”何か地域の為に行動できる事はないか”という思いで集まっています。

我々の団体が50周年を迎えた時、運動方針として「新しい地域経済をデザインする」という事を掲げさせていただきました。

つくし青年会議所だけが運動を行うのではなく、所属しているメンバー各々が経済の担い手としてもっと色々な事をやらなければならないと考えています。

異なる地域をつなぎ我々が事業者として地域をリードできるようになる為には何が必要か、新しい経済やつながりをどのように育むかという事を考えていますが、地域の中小企業自ら手を挙げ行動する事は難しい現状もあります。

 

大谷:そうですね。活動自体を知らないという事もあるので中小企業はなかなか行動できないのかもしれませんね。

大手企業は法人としてCSR活動が会社運営の一部としてあるため、我々チャイルドケアセンターにも大手企業からの連絡が多いです。

 

吉田:恐らくCSRのノウハウが既にお持ちで常にアンテナを張っているからこそできるのかもしれないですが、中小企業はそもそもCSRをしようと思ってない事の方が多いです。

但し、JCのメンバーはSDGsが何か理解している人が多いので、今回の講演会を聞いて一歩を踏み出す勇気をいただいたのではないかと考えています。

例えば、私の会社にカフェがあり、日曜日は使用していない状況がありますがそういった場所の提供も使用できますよね。

 

大谷:充分できると思います。地域の団体が使うことで、子供たちを積極的に関わらせる事でそういった施設が活かされると考えています。

子ども食堂とは、料理を出すだけじゃないのです。例えばフードバンクから提供されるケーキやジュース、お菓子を使って子ども食堂カフェという事も流行ってます。(契約書や細かいルールはあります)

吉田:西松建設様の事例をお伺いしていると、私の会社でも紙芝居があのスペースでできる等色々な想定をしながらお伺いさせていただきました。

逆にスペースがない会社は具体的にどのような活動ができるのでしょうか。

 

大谷:フードドライブ活動はいかがでしょうか。

家庭で余っている食べ物を学校や職場などに持ち寄り、それらを取りまとめて地域の福祉団体や施設、フードバンクなどに寄付する活動です。

その他にも冷蔵設備がある企業様には食材を保存したり、車で移動する際に助手席に食材を乗せて子供食堂に届けるだけでも非常に助かっています。

できる事から協力することで社員のモチベーションアップや社会貢献の意識が変化すると思います。

NPO法人と手を取り合う事で企業のCMにつながり、それを私はもうぜひ組んでほしいと思います。

 

吉田:なるほど。中小企業はなかなか取り組みが難しいと考えていましたが、会社のブランディングにつながる活動になりますね。

まさに西松建設様の取り組まれている事が証明されていますね。

 

多田:当初は今の姿での活動は想定しておらず、休みの日にお手伝いに行く事をイメージしていました。

受付業務や荷物運びをしましょうという事から始まり、様々なアイディアを出していただき現在の活動に至ります。

自分では何もアイディアがなかったのですが、関りを持っていく中で色々な考えやアイディアを吸収する事ができ企業と周辺地域の交流の場が生まれました。

お互いが無理をすることなく継続的に続けていく事が大事だと感じています。

 

大谷:課題を知り尽くしているNPOと組むことで、新規事業も立ち上げられる可能性も秘めていると感じています。

また、企業のブランディングはもちろんのこと、社内コミュニケーションも活性化しモチベーションが上がるなど様々な相乗効果があります。

 

吉田:今回の講演は“子ども食堂”がテーマでしたが、本当はもっと色々な事で連携できることがたくさんあると実感させていただきました。

つくし青年会議所としても様々な方と繋がることによって見えてくるものもたくさんあることがあると強く実感しました。

改めて本日は貴重なお話をお伺いさせていただきありがとうございました。


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