このブログ記事は2023年に投稿された内容です。つくし青年会議所は1年ごとに役職や活動内容が刷新されますので、この投稿の内容は最新のものではない可能性がございます。予めご了承下さい。
春日市長 井上澄和氏 × 一般社団法人つくし青年会議所第 第52代理事長 吉田壮一郎
新年ご挨拶・対談
~筑紫地区を”明るい豊かな地域”にするためにできること~
「加速する少子化の鍵は地域住民との連携」
吉田 我々世代やつくし青年会議所にどんなことを望まれますか?
井上 一言でいうことは難しいが、現在の社会情勢をみた時に、少子化が想定よりも早く訪れ将来の負担が非常に増えてきてしまう状況にあります。各地域において共同のまちづくりや地域連携を行わなければ安心して住める環境はできないと考えています。また、協同のまちづくりを基盤においているため、行政だけでは対応できないので地域住民といかに連携して行動していくことが大切であると考えています。
吉田 地域と協同でまちづくりを行う上で足りていないと思う事はないでしょうか。
井上 ひと・地域づくりは非常に時間がかかるので現実的に何が足りないか市民が気づき始めていると感じています。私としては20年をかけて協同のまちづくりとして、自分の地域は自分でやっていこうという気運が芽生える関わり方を行政として主導していく必要があると感じやってきました。例えば、コミュニティスクールを実施してきた中で、子供たちの社会性が身につき、ボランティア部が自発的に出来たり、地域の清掃を行うクリーン作戦など地域と子供が積極的に関わり、型にはまらない地域の独自性を築いた事が春日市の特徴であると考えています。
「地域のプロフェッショナルと連携し、隅々まで地域の声を集めることが必要」
吉田 行政主導で様々なことをなされている中で、行政だから手を出せないと感じていることや、困っているということはありますか?
井上 我々としてはどこに困っている方がいるのか、具体的に何を困っているのか行政としてもできる事はやっているが、もっと生の声である市民の情報が欲しいと考えています。行政だけで何かしてもうまくいかないので、ボランティアの方やフリースクールなど誰のどこに問題があるのか様々な団体に聞きながら現在は情報を集めてる状況です。行政だけでは何もできないので、行政が絡まず市民が市民のために連携しながら地域を作り上げる必要があると感じています。
吉田 我々つくし青年会議所としても、地域のために活躍するプロフェッショナルの方たちと連携しながらより多くの方たちにまちづくりに関わって頂きたいと思っています。
「若い人が当事者意識を持ち地域をより良くしていきたいと思える地域へ」
井上 行政主導でやろうと思っても長続きしないので、地域や民間がやらなければ長く続かないと考えています。これをやりたいからこうしたいという思いがなければ継続して続かない事がほとんどです。あったらいいなという事は、なくてもいいという意味とほぼ同義であるように考えています。若い人がどういう意識で生きるべきか、地域に住む人が地域のために何ができるのか、どうすればよくなるのか考えて生活していかなければ地域はよくなりません。誰かがやってくれるという考えでは、決して物事はうまくいかないので若い方に行動を起こしていただき地域のために実行していくことが大切です。
吉田 若い人がどういう意識で生きるべきか・・・身につまされる言葉です。我々として、筑紫地区を明るい豊かな地域にできるように頑張っていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。