那珂川市長 武末茂喜氏との対談について

那珂川市長 武末茂喜氏との対談について

このブログ記事は2023年に投稿された内容です。つくし青年会議所は1年ごとに役職や活動内容が刷新されますので、この投稿の内容は最新のものではない可能性がございます。予めご了承下さい。


那珂川市長 武末茂喜氏 × 一般社団法人つくし青年会議所第 第52代理事長 吉田壮一郎

新年ご挨拶・対談

 

~生活の潤いを大切に地域の活性化を促進する~

 

 

都市に隣接しているにも関わらず、選択肢にならない・・・」

 

吉田 2022年に行われた「ヒトコトLab」という学生が主体となって筑紫地区の企業を調査し学生目線で発信するという事業を開催し、那珂川市の企業様にもご協力をいただきました。一方で、就職活動において一般的な大手求人サイトでは、都市に隣接する地域の魅力ある企業情報が学生へ届けにくい課題が浮き彫りとなりました。

 

武末 大学に行った学生においては、大企業など従業員数の多い企業から就職先を選択してしまう傾向にあるが、地域の中小企業でも素晴らしい技術を持った企業があります。ただし、学生がそこまで情報を取得して選択する方がいない事が現状の課題だと考えています。

 

「人と人との繋がり、生活を楽しむ中に、”新しい地域経済をデザインする”ヒントが。」

 

吉田 我々ができる事業は対象者に気づきを届けることや、就活そのものを変えていけるような「変化」を提供するものであると考えています。つくし青年会議所が50周年を迎えた際、「新しい地域経済をデザインする」という運動方針をたて、まち・ひと・しごとという総合戦略の中で我々世代に望まれることはないでしょうか。

 

武末 活性化はいくつかのポイントがあり、市民から見ると「箱もの」と呼ばれる公園や道路整備などがあるが、筑紫地区でも那珂川は少し遅れている状況にあります。一方で、土木事業者や建設事業者において自治体の中で仕事がない状況で他の地域に仕事にいくことで確実に技術力がついてきていると感じています。また、「子育てに関する充実」という側面で見ると、保育所や幼稚園の充実だけでなく、小学校・中学校の学力向上もすべて子育ての充実につながっていきます。筑紫地区でみると福岡県の学力を牽引しいている地域はまさにこの筑紫地区が引っ張っている事実があります。したがって、筑紫地区として切磋琢磨しながら子育ての充実を実行していくべきであるように感じています。また、「暮らしやすさ」や「観光」という側面でみると、福岡市を中心に各地域があってこそ他県の方や海外の方に認められています。筑紫地区において、地域の経済をいかにアピールしていき、持続的に筑紫地区に住む方々の増加につながり活性化していくものが必要であると実感しています。私たち世代は、がむしゃらに働くことが求められてきましたが、「生活の潤い」は大事にしなければならないと強く感じています。お金を稼ぐためではなく、仕事はあくまでも人と人とがつながって仕事をしているので、生活を楽しむことも大事にしなければ活性化にはつながりません。

 

「市民サービスの充実のためには、直接的なコミュニケーションが重要」

 

吉田 那珂川市は市民の皆さまにより良い生活を提供するために住宅訪問を行い、地域住民の方々への距離を大事にしているとのことでしたが、2020年コロナが流行してから何か変化があったのでしょうか。

 

武末 つくし青年会議所さんから寄贈していただいたフェイスガードにつきましては、予防接種や学童保育の先生などに使わせていただきました。私たちが一番大事にしていることは、あくまでも市民のための仕事を行っているため、接近して感染症が蔓延しないように災害が発生した際に避難所で職員の方に支給し使用していきたいと考えています。市民と近い距離で仕事をしなければならないので、サービス業であるという考え方の元、これからも市民のために業務を行っていく必要があると感じています。5市を跨ぐ団体であるJCさんだからこそ、そういうことにも着手できるんではないでしょうか。

 

吉田 我々の世代である30~40代の人たちが当事者として、子育てや社会に対して、情報発信や交流する場を設けることが市にとっても有益になると考えていますが。

 

武末 現状、職員がコロナの政策や様々な社会問題に対しての対応で非常に業務がひっ迫している状況であるが、職員に対しても交流の場や以前呼んで頂いた藻谷氏の講演のように学ぶ機会を継続的にお願いしたいと考えています。また、大きな事業として講演会をやらないにしても、小さな機会であっても職員にとっては有益な場となると実感しています。

 

吉田 職員の方たちは、いつだったら参加しやすいのですか?

 

武末 業務として行かせるのであれば平日ですが、業務がひっ迫している状況を考えると土日などの方が参加しやすいかもしれません。

 

吉田 行政職員の方も、筑紫地区で働き住み暮らす人たちなので、我々としても共に手を携えながら、よりよいまちづくりに貢献できるような関係性を築いていければと思っております。色々なお話を頂きありがとうございました。


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